平素よりお世話になっております。業務用空調工事専門店の山口空調工事ドットコムです。

今回は「業務用エアコンの点検義務とは?」についてお話しさせていただきます。

1. なぜ点検が必要?フロン排出抑制法と管理義務の背景

業務用エアコンに使用される「代替フロン」は、CO2の数百倍〜数千倍という極めて高い温室効果を持っています。このフロンの漏えいを防ぐため、**「フロン排出抑制法」**により、管理者(所有者)には適切な維持管理と定期点検が法的に義務付けられています。

管理者に求められる主な義務

  • 適切な場所への設置: 損傷や腐食を防ぐ設置環境の維持。
  • 定期点検の実施: 全ての機器に対する「簡易点検」と、一定出力以上の機器に対する「定期点検」。
  • 漏えい時の対処: 漏えい発見時の速やかな修理と、原則としてのフロン充填禁止。
  • 記録の保存: 点検・修理の履歴を、機器を廃棄するまで保存。

これらを怠ると、**罰則(50万円以下の罰金など)**の対象となるだけでなく、企業の社会的責任(CSR)を問われるリスクもあります。


2. 自社の機器は対象?「第一種特定製品」の確認方法

法律の対象となる機器は**「第一種特定製品」**と呼ばれます。これには、パッケージエアコンなどの空調機器だけでなく、業務用の冷蔵庫や冷凍庫も含まれます。

対象機器の見分け方

自社の設備が対象かどうかは、以下の方法で確認できます。

  1. 銘板(シール)の確認: 室外機や本体に貼られている銘板を確認し、「第一種特定製品」という表記や、冷媒名(R410A、R32など)が記載されているかチェックします。
  2. 仕様書・管理台帳の確認: 製品の仕様書や過去の点検履歴から、冷媒の種類と「圧縮機の定格出力」を確認します。

【注意】 家庭用エアコンは対象外ですが、店舗やオフィスで使用しているものは「業務用」として対象になるケースがほとんどです。


3. 3ヶ月に1回の「簡易点検」で見るべき4つのポイント

全ての業務用エアコン管理者に義務付けられているのが、**3ヶ月に1回以上の「簡易点検」**です。これは専門業者でなくても、管理者自身で実施可能です。以下の漏えいサインを見逃さないようにしましょう。

  • 異常音・振動のチェック: 室外機から普段と違う大きな音や振動がしていないか。
  • 油にじみの有無: 配管の接続部などに油がにじんでいないか(冷媒と一緒にオイルが漏れているサインです)。
  • 外観の損傷・腐食: 熱交換器に錆(サビ)や腐食、傷がないか。
  • 室内機の霜付き: 冷房運転中に室内機の熱交換器に不自然な霜がついていないか。

異常を発見した場合は放置せず、速やかに専門業者へ修理を依頼してください。早期発見は、高額な修理費用の抑制や、突発的な故障による業務停止の回避に繋がります。


適切な管理で環境と企業を守る

フロンの適切な管理は、地球温暖化防止という環境保護の側面と、機器の長寿命化・電気代抑制という経済的な側面の両方にメリットがあります。

点検スケジュールを仕組み化し、記録を適切に管理することで、法令を遵守した安心・安全な設備運用を実現しましょう。

私たちは、お客様一人ひとりのニーズに合わせた最適な空調システムをご提案し、快適な空間と省エネ・効率化の両立を実現します。空調工事に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。

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