平素よりお世話になっております。業務用空調工事専門店の山口空調工事ドットコムです。

今回は「フロン点検の対象機器とは?エアコン・冷蔵・冷凍設備の該当条件と管理者の義務」についてお話しさせていただきます。

1. フロン排出抑制法と「第一種特定製品」の基本

2015年の施行、および2020年の罰則強化(直接罰の導入)により、業務用エアコンや冷凍・冷蔵設備の管理は、法人・個人を問わず「法的義務」となっています。

対象となる機器は「第一種特定製品」と呼ばれ、以下の条件を満たすものが該当します。

  • 業務用の空調機器(エアコン)
  • 業務用の冷蔵・冷凍機器
  • 冷媒としてフロン類(CFC, HCFC, HFC)が充填されているもの

【注意】 家庭用として製造された機器は対象外ですが、業務用として製造されたものは、家庭や小規模店舗で使用していても点検義務が発生します。


2. 点検義務が発生する出力(kW)と対象施設の例

所有している機器が「定期点検(専門家による点検)」を必要とするかどうかは、圧縮機の定格出力(kW)によって決まります。

機器カテゴリ全ての機器(簡易点検)出力 7.5kW以上(定期点検)出力 50kW以上(定期点検)
業務用エアコン3ヶ月に1回以上3年に1回以上1年に1回以上
冷蔵・冷凍機器3ヶ月に1回以上1年に1回以上1年に1回以上

主な設置場所の例

  • ビル、店舗、工場、病院、学校、介護施設
  • データセンター、食品製造・流通倉庫、冷蔵・冷凍自動販売機

3. 管理者(オーナー)に課せられる4つの重要責務

法律上の「管理者」とは、原則としてその機器を所有している法人または個人を指します。管理者は以下のプロセスを徹底しなければなりません。

  1. 適切な設置と使用環境の維持振動、腐食、錆(サビ)などを防ぐ適切な場所に設置し、周囲を清潔に保つ。
  2. 点検の実施と記録の保存
    • 簡易点検: 3ヶ月に1回以上(管理者自身でも実施可能)。
    • 定期点検: 専門知識を持つ「十分な知見を有する者」による実施。
    • 点検記録簿(ログブック): 設置から廃棄まで全ての記録を保存する。
  3. 漏えい時の速やかな対応漏えいを発見した場合は、速やかに修理を行う。原則として、修理を行わないままの冷媒補充は禁止されています。
  4. 廃棄時の適切な処置機器を廃棄する際は、都道府県の登録業者にフロン類の回収を依頼し、回収証明書を受け取り保存する。(※これを怠ると直接罰の対象となります)

まとめ:コンプライアンス遵守と環境保護の両立

フロン類はCO2の数百倍〜数千倍という高い温室効果を持ちます。適切な点検と管理を行うことは、単なる法令順守にとどまらず、「地球温暖化防止」や、故障の早期発見による「修理コストの削減・省エネ」にも直結します。

まずは自社の機器リストを作成し、定格出力を銘板で確認することから始めましょう。判断に迷う場合は、環境省の「フロン排出抑制法ポータルサイト」を確認するか、信頼できる保守点検業者へ相談することをおすすめします。

私たちは、お客様一人ひとりのニーズに合わせた最適な空調システムをご提案し、快適な空間と省エネ・効率化の両立を実現します。空調工事に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。

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